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AppBank株式会社は、株式会社2WINS(以下「2WINS」)及び株式会社コメプロ(以下「コメプロ社」)との協業により、大規模コメ農場経営支援AIソリューション(以下「本ソリューション」)をローンチしました。
当社は、2025年12月18日付「株式会社2WINSとのAIソリューション開発基本契約締結のお知らせ」でお伝えしたとおり、2WINSとの間でAIソリューションの開発を目的とした契約を締結し、AIを活用したパッケージサービスの共同開発を進めてきました。同協業体制のもと、農業系、事業会社のミドルオフィス業務・事務業務系、教育機関系及び広告代理店系向けAIソリューションの展開を視野に入れた取り組みも進めています。
今回、株式会社ヤマタネ(コード番号:9305 東証プライム)のグループ企業であり、大規模農場経営に関するコンサルティングサービスを提供するコメプロ社との協業により、本ソリューションの提供を開始しました。
本件の概要と目的
当社は、2024年3月の第12回定時株主総会及びその後に開催した臨時取締役会で承認された新経営体制のもと、資本業務提携先との協業の推進を軸に、業績拡大と株主価値の向上を目指しています。注力事業の1つとして、企業の現場生産性の向上を目的に、AIを活用したDX(AX)を行うAIソリューション事業を掲げています。
本事業では、都市圏と比較して、人材などのリソースの効率的活用が一層求められている地方企業や大学などの教育機関に対し、共通する課題の解決を可能とするソリューションの立ち上げを進めています。
コメプロ社は、主にコメ農業に関する大規模農場経営や大規模生産に必要とされる経営理論と実践への落とし込みを融合させ、農場経営者に「経営の型」として提供するサービス「コメプロ」を展開しています。本ソリューションは、同サービスにおける労働集約型の業務を自動化・効率化することで、より多くの農場経営者へのサービス提供を可能とするものです。
本ソリューションの内容
コメプロ社が大規模農場経営を行うコメ農場経営者向けに提供するコンサルティングサービスでは、農場経営者から入手した膨大な定性・定量データを取りまとめ、経営状況の診断結果や今後の取り組みロードマップなどをレポート化し、成果物として提出するまでに、コンサルタント本人による膨大な作業が発生していました。これは、サービス普及を加速させたいコメプロ社にとって、業務効率性の観点で大きな課題となっていました。
本ソリューションでは、コメプロ社のコンサルティングノウハウや暗黙知、評価アルゴリズムをAIに学習させ、レポートなどの各種成果物をAIが自動生成できる段階まで精度を高めました。これにより、従来コメプロ社のコンサルタントが人の手で行っていた作業を大幅に効率化します。
先行導入先では、従来発生していた作業時間を約70%削減できることを確認しています。本ソリューションが、人材や後継者不足に悩むコメ農場経営の現場に対するひとつの解決策としての大規模農場の拡大という、コメ農業の課題解決に向けた重要な変革を促進する一助になるものと期待しています。
今後は、本ソリューションの開発で得られた知見や他業種でのニーズなどを踏まえ、コメ以外の農業、漁業、畜産業の経営支援など、他業界への横展開を図る方針です。
PWANを主体とした事業展開
本事業は、2025年9月に当社との株式交換により子会社化した株式会社PWAN(以下「PWAN」)を主体に推進する予定です。PWANは、地方メディア、地方企業、BtoBでシステムを提供する企業などを顧客とし、これらの企業とのネットワークや、システム企業として培ってきたノウハウに強みを持つ企業です。当社グループでは、システム関連事業を担う子会社として位置付けています。
当社は、PWANの持つ資産を活用して地方企業の課題を体系化し、その課題が抱える共通項に対して、2WINSが開発するAIソリューションを軸にサービスをパッケージ化していく計画です。
今後の注力分野として、人事におけるエンゲージメント強化、受発注などの業務効率の改善、法規制の改正への対応業務など、小規模な地方企業に共通する課題であり、かつパッケージ化されたサービス提供が適している業務領域から展開を開始する予定です。また、既存サービスの提供を通じて得られた知見からフィードバックを受け、類似の課題を持つ産業や分野への横展開を積極的に進める方針です。
AppBank株式会社 代表取締役会長 町田央衡のコメント
本AIアプリケーションの特徴は、多くの経験・ノウハウを持った稀な方々の思考プロセス・生産プロセスをエージェント化したことです。農業に限らず人材不足は全業態に言え、特に人材育成には多くのコストと大変な苦労をしていらっしゃることだと思います。
本エージェントのアルゴリズムは、トップコンサル、トップセールス、各工程のプロ、そんな方々のノウハウを活用する基盤となり、各プロセスの生産性向上だけにとどまらず、人材育成の基盤(ノウハウを持った方との専門的な壁打ち)につながると想定しています。
まずは農業を中心に地域の元気を創造し、今後は様々な業態・業務への適用を進めることで、知の創造・循環への寄与を図って行きたいと考えています。
株式会社コメプロ 代表取締役社長 平井雄志氏のコメント
いわゆる家業から展開してきたコメ農業においては、経営指導サービスにお金を払うには低くない心理的ハードルがあります。そこで私たちコメプロは、農場の現状分析を無料で提供することから始めています。
2時間以上にも及ぶヒアリングにより農場の有形・無形の情報を入手し、これを同じ生産者としての経験とも照らして、しっかり読み解き、その農場の現状を見える化します。この分析が、当該農場の経営者に気づきを与え、経営改善に向けた伴走支援(契約)に繋がるのです。
私たちは、この分析を「無料だからこそ」手を抜かず行うことが重要だと考えています。とはいえ、この作業がある意味ボトルネックになりサービス普及が限定されていた点は否めませんでした。本ソリューションは、分析のクオリティを落とすことなく、その工数を大幅に削減してくれます。これにより、サービス普及が一気に加速し、私たちがお役に立てる農場経営者に、一人でも多く、少しでも早く、出会えることを期待しています。
株式会社コメプロについて
コメプロ社は、大規模コメ生産法人である有限会社穂海農耕(新潟県上越市)を母体として、2021年10月に設立されました。当時の社名は株式会社穂海耕研です。大規模コメ農場の現実と大規模農場経営の原理原則を融合させた「経営の型」を提供するサービス「コメプロ」を展開しています。
2026年5月、物流・コメ卸大手の株式会社ヤマタネの出資を受け、同社の子会社となりました。後継者不足などの人材に関わるテーマが農業全体の課題となる中、コメ農業の持続・発展(コメの安定供給)を目指し、規模拡大に挑戦する全国の大規模生産者の持続的経営を支援しています。今後は、ヤマタネグループの顧客ネットワークも活用し、「コメプロ」サービスの普及を一層加速していきます。
コメプロ社の概要
- 会社名:株式会社コメプロ
- 設立:2021年10月(前身の株式会社穂海耕研)
- 代表者:代表取締役社長 平井雄志
- 所在地:新潟県上越市板倉区田屋104番地2
- 事業概要:大規模農場経営支援
株式会社2WINS 代表取締役CEO 小川椋徹氏のコメント
2WINSは、LLMをはじめとする基盤モデル技術から数理最適化アルゴリズムまで幅広いAI技術を武器に、パートナー企業が抱える業界の構造的な課題に対してスピード感を持って独自ソリューションを提供してまいりました。
今回、コメ農業の経営支援に深い知見を持つコメプロ・ヤマタネグループとの協業により、その技術力とドメイン知識を掛け合わせることで、大規模農場経営支援の抜本的な効率化を実現します。本ソリューションは、熟練コンサルタントの暗黙知をAIに学習させ、膨大な定性・定量データの集約からレポート自動生成までを担うことで、これまで支援しきれなかったコメ農場運営者へのサービス提供を可能にします。
2WINSが提供する「勝たせるAI」は、コメプロを通じて、その先にいる全国のコメ農場運営者を勝たせ、そして日本のコメ農業全体に構造的な革新をもたらすことを目指しています。このサイクルをコメ農業から一次産業全体へと広げ、日本の産業DXをリードしてまいります。
株式会社2WINSについて
2WINSは、東京大学が位置する本郷を拠点とする東大発AIスタートアップです。東京大学大学院やインド工科大学等の出身研究者を中心として、国内最先端の言語系AI・画像系AIを強みに、パートナー企業の経営課題に深く踏み込む本質的なソリューションを提供します。単なるAIベンダーではなく、課題設定から要件定義、PoC、研究開発・実装、運用まで一気通貫で伴走するパートナーとして、企業の成長を加速させます。最先端のAI技術と問題解決力を掛け合わせ、「勝たせるAI」を企業の競争力へつなげ、アカデミアとビジネスの架け橋としてAIの社会実装をリードします。2025年3月、東京大学「松尾研発スタートアップ®」に認定されました。
2WINSの強み
- AIソリューションの開発力や提案能力:LLMをはじめとする基盤モデル技術、データサイエンスや古典的機械学習、数理最適化アルゴリズムなど、幅広いAI技術をカバーする総合的なソリューション提供能力を有しています。最新技術の研究開発に積極的に取り組み、企業や業界が直面するリアルな問題に対して、新規性の高い独自のソリューションを継続的に提供しています(特許出願も多数)。
- 世界で闘える「本郷クオリティ」の研究チーム:最新の研究開発をリードできるCTO及び精鋭研究者が在籍しています。AIを活用した高度な問題解決能力を有する研究チームと、その成果を売上や利益の向上、さらには企業価値の向上へと直結させる研究知見に強みを持つビジネスチームによって「勝たせるAI」を実現します。
- 80,000人規模のGCIコミュニティとの関わり:松尾研GCIの講師陣・優秀修了生が複数在籍し、講座運営の中枢人材が2WINSを牽引しています。
- 全国・海外へ波及可能な学生コミュニティ基盤:本郷web3バレー、学生web3連合、学生AI連合、Hello AI!など、2WINSメンバーが設立した既存ネットワークで才能の集まる場を醸成しています。
2WINSの概要
- 会社名:株式会社2WINS
- 設立:2022年2月
- 代表者:代表取締役CEO 小川椋徹
- 所在地:東京都文京区本郷二丁目36番2号3F・4F
- 事業概要:AIソリューション事業

